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●老獪狷介な政治家によって、定家のつかえていた九条家は失墜。主人の九条兼実(かねざね)、弟の大僧正慈円、兼実息の良経は位を剥奪、失脚、失墜。定家の妹の俊成卿女(としなりきょうのむすめ)はその政治家の息子と離縁された。
某月某日
代々木公園紅葉4
 この熊野御幸(1201)の数年前、承久の政変(1196)は起きている。
 定家の主家の九条家の権威失墜、妹の俊成卿女は通親の長子、通具(みちとも)の夫から離縁された... 
 すべてを源通親がしくんだ。
 通親は、後鳥羽帝の後宮に鎌倉の頼朝の娘大姫を迎え入れようと画策(1195)。
 だが16歳の姫は、心をすでに深く病んでいた。
 父頼朝が処刑した木曽義仲の子、人質として鎌倉に囚われていた、当時10歳の木曽義高に貞節を誓っていたのである。
 その彼の首を切った父の画策と、母の政子を許せずに苦しんだあげくであったことだろう。
 悲劇の大姫は20歳で死ぬ。
 ....................
 さまざまな人生の上に紅葉が照る。
 
      分け来つる山また山もかさなれば
           もみぢの色ぞなほもみぢける

 すべての元凶を企んだかにみえる源通親の、この御幸での詠。
 狷介老獪な政治家の歌をあなたはどう受けとめることだろう。

*掲載写真は本日の代々木公園の紅葉。紅が今年は深い。
| ●王朝歌人たちの詩歌の花筐 |- | - |
●霜月最後の日の今日。こんな都会の紅葉からでも、その昔の「熊野御幸」の冬紅葉を連想することはできる。後鳥羽院21歳の冬。まさしくこの季節。今日のころ。定家も供奉(ぐぶ)し、紅葉を詠んだ。
某月某日(できれば●この週末、真昼間の天からふる紅葉。その鮮やかさは、いにしえ、初冬の散り紅葉を詠んだあの歌人の歌そのもの。ありふれた都会の公園の代々木公園を、雅びな世界に変えている。からお読みください)
代々木公園紅葉
 後鳥羽院は生涯30回以上の熊野御幸をしている。
 定家も供奉したことがあった。
 それも院が和歌狂いになる直前。
 「院初度百首」のために詠んだ貴人、歌人の歌によって院は言葉と歌とに目覚めた。
 院が20代の始め。
 定家は20ほど年長者、40歳くらいであったのだろうか。
 
     こえたてぬあらしも深きこころあれや
          み山のもみじ御幸待ちけり

 定家の歌の神妙さもうなずけること。
 定家は随臣のなか、最下級の身分。恐縮と、参加を許可された悦びに見を震わせていたにちがいないはずなのだ(to be continued...)

*掲載写真は本日の代々木公園の紅葉。今年の美しさは例年にない。
| ●王朝歌人たちの詩歌の花筐 |- | - |
●この週末、真昼間の天からふる紅葉。その鮮やかさは、いにしえ、初冬の散り紅葉を詠んだあの歌人の歌そのもの。ありふれた都会の公園の代々木公園を、雅びな世界に変えている。
某月某日
紅葉2
 代々木公園の紅葉が今年は例年にない美しさをみせている。
 寒暖の差がそれだけ多かったということなのだろう。
 すべてのエリアが美しいというわけではないのだけれど、目にしみ入る紅葉の枝が確とある。
 いまだ色づきはじめぬ枝も多くあるなか、散り紅葉の梢もあり、真下に立つと「紅き空」がのぞくかののようだ。

       時雨(しぐれ)かと驚かれつつふる紅葉
            紅き空をも曇るとぞ見し

 雨上がりの朝、源順(みなもとのしたがう)の詠がここで思いだされる。
 ありふれた都会の公園がこの1首を思いだしただけで、雅びな世界に染まるかのようだ。
| ●王朝歌人たちの詩歌の花筐 |- | - |
●ルーツであるアルゼンチンの香りはほとん消え、国籍不明の陶酔が残った。フアナ・モリーナ・ライヴ・コンサートin TOKIO.わずかな使用されるスパニッシュと英語。音響は重層し、時に高音、時にやわらかいヴォーカルがトランスを生む。
某月某日(できれば●シニョーラ、今宵はアルゼンチン・ナイトですぜい!ブエノスアイレスの歌姫、フアナ・モリーナの登場ですぜい。ご一緒しやしょうか、ビルボードライブ東京まで、僕(しもべ)となって。歌姫の囚となりやしょうぜ。ぜひブエノスアイレスの香を聞きやしょうぜ。からお読みください)
フアナ・モリーナ
 緊急にご報告いたしましょう。
 行けなかった方から、ぜひ感想を書きこんでくださいといわれましたので。
 フアナ・モリーナ・ライヴ・コンサート in TOKIO。

 アルジェンティーナの香りと響きを期待する気持ちがどこかにあったことはいなめない。
 それはほとんど叶うことはなかったのだが、それが期待はずれであったかというと、そうではない。
 金属音を思わせる高音のヴォーカルは抽象音のスキャットに移行し、エレクトロニカのサウンドが直後に重複する。
 英語とスパニッシュな響きをしのばせた歌詞はごくわずか。
 繊細高音域の歌声はほぼ楽器にひとしく、会場をTOKIOではなく、デュッセルドルフや(極端な連想では)バリ島レギャンのビーチに変えた。
 実際ボクはビルボード東京を、レギャンンのビーチレストラン「クー・デタ」に移し、彼女の官能的でもある演奏を楽しんだ。
 うれしいことに、最初、とまどい感のあったオープニングは最終、トランス状態の恍惚を聴衆に生んだようだ。
 (初めてここで目撃したことだが)アーティストの演奏中、ステージ背後のカーテンをくっきりと開け、都会の夜景を豪華にオーヴァーラップさせた演出も舞台を国籍不明にした。
 心を異国にはこばせた。
 アンビエント(環境音楽)などというジャンルでくくるのが陳腐なほどすぐれた複合サウンド。
 すぐれたアーティストとの出会いがあった。
| ●刈米義雄&花鳥な人々 |- | - |
●困った!これは緊急の余裕のないお知らせである。あと3日。この金、土、日でご興味のある方はぜひ訪れてほしい。近世初期風俗画「躍動と快楽」展は、小体で、小洒落て、まぢかに見れて、ゆったり、たっぷりの観賞ができる。at SHIBUYA!
某月某日
躍動
 これはすごい出会いである。
 キュレーターの方々の努力に感謝したい。
 ありそうで...なかった展覧会。
 近世初期屏風絵展。
 描かれるのは踊りに狂う男女。お国歌舞伎であったり、念仏踊りであったり、遊郭の余興の舞いであったりするのだが、狂おしい時代のエネルギーを見てとれる絵画たちだ。
 すべての展示が遊楽にちなむ。
 四条河原、洛中洛外、邸内、邸外、桜の下、街中、屋外舞台、能楽の発生展開、色町の奥座敷...俯瞰図の技法をとりながら展開される市中の老若男女の姿は、優美で、時に野卑、滑稽でありながら胸をうつ。
 
 時間をさがし、1時間のタイムトリップ。
 素晴らしい!
 どなたにも体験してほしい。

*渋谷、たばこと塩の博物館にて開催中(11/30まで)。入館料300円はかたじけないほどの安さ。ところで近世風俗画「躍動と快楽」の「躍動と快楽」のタイトルはあまりよくありませんね。直裁で、響きに余韻なし。もうひと工夫がほしいところでしたね!
| ●TRAVEL IN ONE HOUR in TOKIO |- | - |
●シニョーラ、今宵はアルゼンチン・ナイトですぜい!ブエノスアイレスの歌姫、フアナ・モリーナの登場ですぜい。ご一緒しやしょうか、ビルボードライブ東京まで、僕(しもべ)となって。歌姫の囚となりやしょうぜ。ぜひブエノスアイレスの香を聞きやしょうぜ。
某月某日
フアナ・モリーナ
 アルゼンチン、ブエノスアイレス出身の歌姫、フアナ・モリーナは女優でもあったそうですぜい、シニョーラ。
 父はその道で有名なタンゴ歌手であるといいやすぜ。
 モリーナ様のセカンド・アルバム「セグンド」は、その中の何曲かを、日本でもJ-WAVEなどでよくオンエアーされてましたっけ。
 今宵のライヴ・ステージに期待がつのってまいりやす。
 雨でテニスも流れやしたし、ビルボードライブ東京っていうじゃありませんか、ちょいと今からワインに手が出ちゃいますね。 
 一体、どういうご趣向で今回はなさるんでござんしょうね。
 いい夜にさせていただきやしょうぜ。

*掲載写真はビルボードライブ東京のHPより使用。
| ●刈米義雄&花鳥な人々 |- | - |
●この後水尾上皇といえば好色、長寿なだけで有名なわけではない。近年の研究で、あの「黄金の源氏物語絵巻」の作成を命じた人物であるとも仮定されている。今までにないあの絢爛趣味、大胆な性描写を命じた人物としては最高の適任者であろう。
某月某日(できれば●桂離宮の美を堪能することはじっさいには申し込みなどに手間がかかるけれど、DVD映像が感動させた。深夜の月光はまるで貴族にでもなったような気分にさせてくれる....。からお読みください)
源氏物語
 「黄金の源氏物語絵巻」という希有な絵巻ものがあり、世界中の美術館、コレクターの手許に散逸しているらしい。
 54帖すべてに絵がほどこされていること、かってない黄色の華美さ、かつ、従来とはまったく異なる源氏の好色、しどけなき放逸な表情さえ描かれ、興味がつきない。
 その的確高度緊密優美な描写表現力も過去のすべての源氏物語絵巻にひけをとるものではなく、京狩野派のかかわりあいを推定する説も(充分に)うなずけるものがある。
 その絵巻注文主の存在が謎であるのだが、金箔をこれほどふんだんに使用できる財力、源氏を俗物としておとしめかねない表現、しかもその見事な絶対無二の解釈力...すべてが大きな、絶大な存在であることを物語っており、そのすべての可能性が後水尾上皇を指しているのだという。

 さしぐみたくなるほどにうれしくなる仮説だ。
 江戸幕府から「禁中緒法度」などで拘束され、鬱屈し、縛られ、越権され、無視され、それでいて文化の担い手、理解者、表現者としての自負は大きかったにちがいない。
 ことに源氏物語の理解できるとしたら、それはわがことのように、自分がたった1人の最高存在の人物であることは異論のさしはさめる余地のないこと...(to be continued...)

*掲載写真はその絵巻より(NY Public Libraryより使用)。愚かしげなまでに発情した光源氏のこの姿を過去、描いた絵巻が1度でもあっただろうか。しかもこの場面で失望してはならない。見事で、壮大、壮麗、かつ愁い寂びた作品であるのだ。 
| ●刈米義雄&花鳥な人々 |- | - |
●桂離宮の美を堪能することはじっさいには申し込みなどに手間がかかるけれど、DVD映像が感動させた。深夜の月光はまるで貴族にでもなったような気分にさせてくれる....。
某月某日
桂離宮
 昨夜、友人A氏宅で素晴らしい映像美を堪能した。
 「桂離宮」を1時間にわたって映した作品。
 離宮観賞をじっさい申し込んだとしても、深夜離宮を照らす月光までは現実には体験できない。
 映像ならではの至福であった。

 離宮を築いた桂宮(初代)は、桃山、江戸期の後陽成(ごようぜい)天皇の弟の智仁(としひと)親王。
 修学院離宮を建築した後水尾(ごみずのお)上皇は後陽成天皇の第3皇子。
 じつに、世界に誇る日本美の双璧建築が、この同じ時代の手によるものであることが驚きを呼ぶ。

 それに、桂離宮には直接に関係のないことであるけれど、この後水尾上皇といえば、戸初期の上皇であり、幕府の宮中への厳しい干渉に苦しめられた上皇。
 昭和天皇がその記録をぬくまでは最長寿をまっとうした上皇としても有名だ。
 色好みでも知られているのだが...(to be continued...)。

*掲載写真は桂離宮、松琴亭(wikipediaより使用)
| ●刈米義雄&花鳥な人々 |- | - |
●季節外れの悦びか。胡蝶花(しゃが)の葉がレッスンに登場。もちろんこの季節、花は望むべきもないが、ひとくくりにした葉だけでも過ぎた季節はよみがえる。
某月某日
シャガ
 季節外れの植物ではあるが、それがかえって...うれしい。
 先週のレッスンに登場した胡蝶花(しゃが)の葉。
 花はおなじみ、あの蜆蝶を想わせる、桜の季節の直後に開花するうす紫の小花。
 葉だけ10数枚をくくって唐金の酒器に挿しておいたが、これが心をなぐさめてくれる。
 花もないのに。
 おとなしき剣葉の形状もゆかしい。
 ほとんど剣先の方角性を感じさせない。
 ボクの敬愛する歌人が葉の光沢を「品がなく」嫌いであるとどこかに書いていたのを思いだしてはいるのだが、
 「先生、ボクは好きです」
 つぶやいてしまう。
 小さく載せておこう。
| ●「一花一葉」実技ご指南 |- | - |
●この映画を今、お薦めしたい。「未来を映した子供たち」...インドの売春地区で育つ子供たちにカメラを渡し、自由に世界を撮影させた女性カメラマン、ザナ・ブリスキーに感銘する。
某月某日
インド
 インド・コルコタの売春地帯に女流カメラマン、ザナ・ブリスキーは潜入する。
 その地区で暮す、夢を奪われた子供たちの「夢」を感じたいと願って。
 
 売春窟から子供たちを抜け出させることなど到底無理なことをザナは知っている。
 その地区で奉仕活動するカソリックのシスターたちでさえも、それが不可能であることを知っている。

 ザナは子供たちにカメラを渡し、自由に撮影することを教える。
 子供たちの映す写真に、ふしぎな力があることを彼女自身が学んだからだ。
 私たちはこの彼女の行動から多くを学ぶこととなった(to be continued...).
| ●「映画から人生が見える」 |- | - |
●コロンビア人のステラさんの故国では、胡蝶蘭が1番身近に多く目にする花であるという。ポピュラーに愛でられている蘭なのだという。日本では高価すぎ、気取りすぎているという。ステラさんのお嬢さんも胡蝶蘭みたいな華があった。
某月某日
胡蝶蘭
 「わたしの国、この花たくさんあります」
 コロンビア生まれの生徒さん、ステラさんが教室にある胡蝶蘭を指す。
 わが家の胡蝶蘭は野生化し、温室育ちの姿で、あちらこちらを勝手に向いている。
 1輪2輪を摘んで、カクテル・グラスに挿してみたのだった。
 「日本では高価でびっくりした...」
 ポツリと語る。
 何でも胡蝶蘭とオンシデュームが1番、あちらでは目にする花であるそうな。
 想像しても楽しい。
 勝手に密林の暗い影を蘭に重ねている自分である。
 「これ、私の娘です」
 突然目の前に差しだされた写真にうつるステラさんのお嬢さんは、10代の、清楚な、美しいラティーナの面差しがあった。
 「コロンビアで私の帰り、待ってます」
 「胡蝶蘭のような美しさですね」
 教室のみんなが誉めたたえる。
 ステラさんが写真を抱きしめ、キスをする。
 なぜか、少し、寂しそうに見える。
 みんなもそれ以上は言葉がかけられず、口をつぐんだレッスンの日であった。 
| ●「一花一葉」実技ご指南 |- | - |
●外苑の銀杏並木と鎌倉八幡宮の大銀杏とではあまりに、すべてがちがいすぎるけれど...。車走る地神宮外苑の銀杏の黄葉の銀杏から鎌倉、三代将軍実朝(さねとも)をひそかに想う。
某月某日
銀杏 
 兄、頼家が暗殺され、修善寺から到着した飛脚は征夷大将軍にその報告をする。
 実母政子、その父時政による謀殺の色彩があったことは否めない。
 母、政子47、母の弟、義時41、彼らの父、北条時政66。
 野心、勢力、権勢欲が血で血を洗う時代のさなか、12歳の名ばかりの幼い将軍の実朝は、将来の自分への謀反、陰謀のあることをひそかに予感していたことであろう。
 実朝の、将来の暗殺を予感してたものは、ほかならぬ実朝本人であったのだ。

      ながれ行く木の葉のよどむ江にしあれば
           暮れてののちも秋は久しき
      萩の花暮々までもありつるが
           月出てて見るになきがはかなさ
      はかなくて今宵明けなばゆく年の
           思い出もなき春にや会はなむ

 これらの哀しみと老成が20歳の若者に宿っていることの無常さ。
 新古今王朝の有終の美のはずれ、ここにも言葉に命を賭けるほかに表現をもたぬ若ものがいたのだ。

 車走りぬける神宮外苑の「銀杏祭り」の平穏を脇目に見、かなたの時代の波にのまれた青年貴公子をふと想う快晴、小春日和の1日。
 銀杏の縁(えにし)...なのか。      
| ●王朝歌人たちの詩歌の花筐 |- | - |
●JAL国際便のファーストクラスで供されたと聞いたボージョレー・ヌーヴォー。ピエール・フェロー氏のワイナリーの産。今ここに届いてしまった!解禁時間前であるのに!今年、ボクは罪人(つみびと)になってしまうのか?ゴクンと喉が鳴る。2008年新酒事情は?
某月某日
 ヌーヴォー
 大変!
 喉がゴクン!
 唾があふれる。
 パブロフの犬もかくや。
 帰宅したら、数時間後の深夜に解禁をむかえるボージョレー・ヌーヴォーが卓上に。
 しかも、あの、ピエール・フェロー氏のワイナリーのもの。
 去年解禁日に国際便のファーストクラスに乗った友人が供されたとひとり騒いでいたものにちがいない。
 どうしよう、木樽仕込みですよ、ありえない本格仕込みですよ。
 今すぐ、飲みたい。 
 あたりをうかがってしまいそう。
 一足早く飲んで、皆さまにすぐ、ここでご報告したい。
 罪人(つみびと)になっても...よいよ〜ん。
 ああ、悪魔が背中を押している。
 オーマイゴー!
| ●刈米義雄&花鳥な人々 |- | - |
●X'masに真夏のダリアやユリを飾るなどということのできる昨今。季節感は無視した方がいい?それとも重視?....この場合は、無視です、無視なさった方がいいですね。イメージを先行させた方が100倍いいですよ!
某月某日
ガラスダリア
 必ず定期的にFaxくださる方からのご質問。
 「気が早いのですが、X'masパーティに花を飾ってください、とのご依頼をうけました。その日にまだダリアがあればダリアを沢山つかってアレインジしてくださいとのこと。自分自身ではダリアの花のチョイスにいまいち積極的になれません。季節感も、イメージがちがう気がして。先生はどう思いますか?」

 はい、いいと思いますよ。素敵ではありませんか。季節感は無視して結構ですよ、この場合。それよりも、異常に美しいダリアを色々集め、こってり、たっぷりしたら独創的です。X'masオーナメントなどにも凝れば、人目をひき、上出来ですね。都会に住んでいればこその贅沢。季節感は守るのも、破るのも自由。デザイン至上主義でまとめるのは楽しいですよ。お茶席に飾るのではないのですから。
 いつか、写真を見せてくださいネ。

 偶然、わが家のテーブルの上にも小春日和の陽射しを受けたダリアが...。
 X'masのイメージとは大違いですけれど、ここに飾っておきましょうか。
| ●「一花一葉」実技ご指南 |- | - |
●紅葉の旅もいいが...ひと枝の紅葉を自宅で愛でるのもいい。まあこれはひと枝と呼ぶには大きいが...。那須から届いたこの見事な紅葉。いつもの大きな壷に挿してみようか。小枝に分断するのは罪かもしれぬ。
某月某日
紅葉「
 那須の知人からとどけられた紅葉。
 七竃(ななかまど)もあったのだが、この室内にはどうだんつつじがよく似あった。
 青白磁の巨大壷は大好きな器だからこれに挿してみる。
 なにかあるとよく使用する花器だが、器にも定番の悦びというものがあるのかもしれない。
 日常が非日常にあらたまりすぎず、普段着の顔を見せてくれるだ(とは言っても、この大きさは非日常であるのだが)。
 このカメラでは全景をご紹介するのは不可能と知った。
 
 どこかに旅しているかのような気がしてくるのは、それはそれで...嬉しい。
 植物の魔力はかたじけない。
| ●<刈米義雄風>花器の楽しい用い方 |- | - |
●トルコからこんなにすごいものが日本に来ていたのか!初体験!知っていた方いらしたんですか?国内ものを圧倒する香りの充実。食感。しかも値段が国産の1/3〜1/5と聞けば、これはク、癖になりそうである。
某月某日
松茸
 「刈米さん、いかがですか」
 冷徹な評価をお願いします、還暦王子がじっとボクの反応をうかがう。
 うかがわれても困る。
 目の前には、汁物、焼物、天婦羅、飯と姿を変えた豪華な季節の松茸のオンパレードが並ぶ。
 香りよし、食感よし、姿よし。
 この松茸、姿はやや寸胴であるが調理する以前から、季節の香りで室内を十二分に充たしてた。
 すごいことだ。
 少し前に信楽から頂戴した貴重な松茸をしのいでいる。
 こういってはなんであるが(むにゃむにゃ)(いいにくいが)(過去に体験した範囲のなかでは)他の国々からの輸入のものとは圧倒的に異なる、真摯な(意味不明?)香りだ。
 トルコからの輸入ものであるのだという。
 王子はたった今、新宿高島屋の地下野菜売場で発見、衝動的に買ってしまったのだという。
 なんでも、地下食品街に足を踏みいれたとたん、松茸の芳香が鼻をくすぐったのだという。
 値段が今まで手のでなかった国内ものの1/3〜1/5であったのだというのだが...(to be continued...)。 
| ●還暦王子の食卓 |- | - |
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